この同等ランク早見表を投稿した目的は、ダイバーとダイブプロフェッショナルが、さまざまなダイバー認定を見極めるお手伝いをするためです。

すべての教育機関は成りたちが違います。

なによりもまず、すべてのテクニカルダイバー資格は同じようにできたのではないということです。どの教育機関も、テクニカルダイバーになる進路が違います。ヘリウム、リブリーザー、ケイブダイビング、サイドマウントなどなど、その選択内容はもつれた網の目のように複雑です。 それも１つの教育機関の中だけでのことで、さらに教育機関の間を行ったり来たりすることを想像するのは、手におえない迷路になってしまいます。そこでここでは解きほぐしていきたいと思います。

異なる教育機関の異なる資格をみて行く前に、ＴＤＩはすべてのテクニカルダイバーのトレーニングに共通する理念を持っていることを話し合うことが重要です。その理念の１つが前提資格条件主義です。ＴＤＩのトレーニングの進路のこの面がよく分からないときには、前提条件についてのこれまでの記事を参考にしてください。

前提条件の他に、ＴＤＩはそれぞれのコースの特性を重視すべきだと強く信じています。それが新しい器材（例えば、リブリーザー）、環境（例えば、ケイブ）、あるいは特定の器材や環境に対する、ダイバーの活動領域(深度、距離、減圧リスク)の拡大であっても、その側面は１つのコースだけで絶対にカバーできません。

例えば、あなたが減圧ダイバーのトレーニングを受けていなければ、最初のリブリーザーコースで、リブリーザーを使用する減圧ダイビングに参加する資格がないことになります。エントリーレベルのリブリーザーコースを完了しなければならず、リブリーザーにある程度の経験を積んでから、ＣＣＲ減圧ダイバーコース(エアディルエント減圧、ヘリトロックス減圧)に参加することになります。 こうすることで、講習生にとって非常に快適になっている環境とコンディションの中で、器材関連の不可欠なスキルを習得することの重要性を、講習生は知ります。それぞれの状況(深度、減圧、オーバーヘッド環境)のための前提資格がＴＤＩスタンダード&プロシージャーの中で、明確に定義されています。

すべての教育機関がそのトレーニングプログラムについてＴＤＩと同じ理念を持っているわけではありませんが、ＴＤＩの認定条件に準拠しています。同等資格を判断するときは、いくつか配慮すべきポイントがあります。

そのダイバーの資格認定でなにができるのか?（器材、深度、減圧)

その認定レベルを取得するための条件は?（前提資格、コースの合格条件）

そのレベルのインストラクターになるにはなにが必要ですか?（そのインストラクターが教えるコースが、同等資格のＴＤＩインストラクターになるための条件を満たしているか）

そのレベルのインストラクタートレーナーになるにはなにが必要か?（そのインストラクタートレーナーが教えるコースが、同等資格のＴＤＩインストラクタートレーナーになるための条件を満たしているか）

これらの条件がＴＤＩ資格と同じであることをベースにして、そのダイバー認定が同等であるかどうかを考えます。

以下はそのオープンサーキット&ノーオーバーヘッドコースのダイバー同等資格をこの表で比べてみましょう

注意―すべてのＴＤＩコースの推奨条件―すべての新しい講習生は、それ以前のコースで必要なスキルを、新しいインストラクターにデモンストレーションしなければならない。

クローズドサーキット&ノンオーバーヘッドのダイバー同等資格をこの表で比べてみましょう

注意―すべてのＴＤＩコースの推奨条件―すべての新しい講習生は、それ以前のコースで必要なスキルを、新しいインストラクターにデモンストレーションしなければならない。

オープンサーキット&ケイブのダイバー同等資格をこの表で比べてみましょう

注意―すべてのＴＤＩコースの推奨条件―すべての新しい講習生は、それ以前のコースで必要なスキルを、新しいインストラクターにデモンストレーションしなければならない。

クローズドサーキット&ケイブのダイバー同等資格をこの表で比べてみましょう

注意―すべてのＴＤＩコースの推奨条件―すべての新しい講習生は、それ以前のコースで必要なスキルを、新しいインストラクターにデモンストレーションしなければならない。

このリストにない教育機関の場合、事務局までお問い合わせください。


その他のインストラクタークロスオーバーについて
●TDIアドバンスレックインストラクターへのクロスオーバー可能なのは、
　NAUI - Technical wreck Penetration Diver
　RAID – Advanced Wreck　
　PSAI – Advanced Wreck　です。
ただしアドバンスレックコースはオーバーヘッド環境コースですので、TDIへのクロスオーバーにはIT評価が必要です。
基準が同等ではないため、PADIテクニカルレックインストラクターからのクロスオーバーはできません。