【報告】PFIベーシックフリーダイバーインストラクターコース開催

投稿者:鐵本 菜穂子

*開催報告*
2024年11/3~4、PFIベーシックフリーダイバーインストラクターコースを事務局プール施設で開催致しました。
インストラクターは、日本代表フリーダイビング選手でもある、岡本美鈴インストラクターです。
[PFI部門日本導入を監修していただいております]
参加対象者は、SDIOWSDIインストラクター(または他機関同等レベルインストラクター)です。

*PFIについて*
まずはじめに、PFIについて説明します。
2000年アメリカで誕生したフリーダイビング専門教育機関です。
2019年当機関の5部門目として加わりました。日本では2023年6月からPFコースを開始しています。

*今回のプログラムについて*
次にPFIベーシックフリーダイバーインストラクターコースについて説明します。
コースの目標は、
1.リラックスした状態で、安全に計画されたフリーダイビング(深さ10m₋20mまでの範囲)を学ぶこと
2.学んだノウハウから必要なことをスキンダイビング(深さ10mまでの範囲)で教えること

コース修了迄の手順は、
インストラクター候補生は、2つのステップを踏みます。
1.PFIフリーダイバー資格の取得(深さ10m‐20mまでのフリーダイビング活動ができる資格)
2.PFIベーシックフリーダイバーインストラクターの取得(深さ‐10mまでのスキンダイビングを教える資格)

2つのステップの中で、スキンダイビングとフリーダイビングにそれぞれ必要な技術を学びます。
境界線で起こる問題をダイバーに論理的に説明できるようにします。

座学内容は、eラーニングの解説が行われました。

岡本インストラクターより、PFIのeラーニングは解説が細かく、動画もありイメージがしやすく、経験とともに調べる参考書として適しているといった指摘がありました。深く学びたいダイバー、インストラクターレベルの方は、是非ご活用いただけますと幸いです。(注:英文教材を日本語翻訳をしており、日本文解釈について一部課題があります。改善に努めております。)

コースのゴール、マニュアルが意図する理論と根拠について、詳しい解説がありました。
そして、競技で使用される最新器材、データーに基づく身体の管理方法、講師の体験の話が加わり、インストラクター候補生の関心を深める座学でした。

プールの内容は、フリーダイビングで必要な陸上での準備、水中トレーニングを行いました。

具体的な内容は
・緊張をほぐす呼吸方法
・柔軟性を高めるストレッチ
・水中で脱力するトレーニング
・息止めのトレーニング(気持ちよさを感じる事がポイント)
・泳ぐフォームとフィンワーク
・バディサポートとレスキュー等

ダイバーとセーフティダイバー(安全のための監視とサポートを行う役割)の徹底した教育が行われており、
”安全に安全を重ねる”という重要性を理解することができました。

*まとめ*
PFIフリーダイビングインストラクターコースによって、SDIスクーバーインストラクターが、新しい分野に触れ、発展と進化を続けるダイビングを学ぶ貴重な機会となりました。

海の遊び方は多種多様です。
海の行動範囲を広げ、自由に楽しみたいと、ダイバーが探求したノウハウは、奥が深く素晴らしいのです。
しかし、そのノウハウがダイバーの中で混在してしまい、トラブルに対応できていない事が問題となっています。

私たちプロフェッショナルは、”どのダイバーに、何を、どこまで、どのように”
教えていくことが大事なのでしょうか。
今後も、プロフェッショナルの皆さんとの学びの機会を増やし、
”自覚と自立を教える本質は何か、ダイバーへの説明はどのように伝えるとよいか”
探求していけたら幸いです。

次回は、春の海洋実習が仕上げとなります。今後のPFI活動にご期待ください。










PFIコースに関する詳細ページはこちら


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