証人尋問

ERDI Testifying in Court

ここ数年間で、パブリックセーフティダイバーが、ダイビングオペレーションの情報を法的な場へ伝えるためのトレーニングの必要性が高まっています。パブリックセーフティダイバー（PSD）は、どのようにダイビングを行ったか、何を見たか、証拠はどのように処理されたかを証言するために法廷に出ることは、あらゆる犯罪捜査の重要な部分となりえます。現代のPSDは、現場に着いた瞬間から、これを考え始める必要があります。単に海に入って仕事をすればよかった時代は終わり、裁判所は、あなたがどのように仕事をしたのか、何があなたにそうさせる資格を与えたのかを知ろうとしているのです。

すべてのダイビングが証拠となる

すべてのダイブオペレーションは、潜在的に証拠となるダイビングであるため、回収はそれぞれ、訴訟手続きやヒアリングを必要とする法的裁判やオペレーションに関与する可能性があります。そのため、すべてのダイブチームメンバーは、これらの審問で証言や証拠を提出するよう求められることがあります。実際、法廷で証拠が提出されるまで、ダイブオペレーションは終了しないこともあるのです。

裁判制度の打破

裁判制度は何千年も前から文明の一部であり、その基本的な機能は、刑事または民における紛争を解決することであり、それらは3つの基本的なカテゴリに分類されます。刑事、民事、コモンローです。長年に渡り、裁判所は今日のような洗練された機械へと進化し、今もなお日々進化を続けています。

法廷での証言の難しさには、法制度への不慣れや、裁判所が実際にどのように機能しているかを複雑にしてしまう「テレビ効果」などがあります。ほとんどの人は、法廷に座って証言をしたり、自分が行った職務をどのように遂行したかを弁明したりしたことがないのです。PSDとして、あなたは、水中に入ったときには何も見えなかったが、チームの助けや適切なトレーニングによって、探しているものを見つけることができたという事実を受け入れている。これは、裁判所や陪審員にとって非常に理解しがたい考えです。視界ゼロの大きな水域に入り、どうやってその品物を見つけることができたのでしょうか。法廷では、その方法を説明するのがあなたの仕事です。

書類、書類、書類

先ほどの「現場に着いた瞬間から記憶する」という部分を覚えていますか？ここが重要なところです。現場に到着した瞬間から、天候、現場での発見物、目撃者、水中の状況など、目にしたものを記録する必要があります。ダイビングが始まったら、捜索にかかった時間、何人のダイバーが海に入ったか、その他多くの重要な要素を記録する必要があります。ほとんどの場合、裁判になるまでには何年もかかります。専門的な証言を得るためには、チームの報告書と記録の徹底が不可欠なのです。

通知の受け取り

召喚礼状や出廷通知を受け取ったら、次のステップは通常、検察官との面談と報告書の確認、そして証言の際に何をすべきか、そのためにどう準備すべきかを理解することである。良い報告書がないと、証言が作為的、捏造的、あるいは欠陥があると思われ、その結果、ダイバーの評判や信頼性が損なわれる可能性があります。人の信頼性の80%は、その人が何を言ったかではなく、その人が何を言ったときにどのように見えるかに基づいています。外見、プロ意識、細部への配慮は必須です。

PSDにとって時代は変わったのだから、今の時代に起こりうることに対応できるよう、進化し、準備しなければならない。Emergency Response Diving International (ERDI) は、数年前にフロリダ州オーランドで開催されたDEMA の会議で、法廷での証言に関するセミナーを実施しました。このセミナーは、私たちが開催したセミナーの中で最も出席者の多いものの1つで、このテーマがすでに「知るべき」情報に関するPSDのリストの第一番目にあることを物語っています。